附属図書館、島津製作所へ昭和9年製の関数表掛け図を寄贈

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 昭和9年に作成された教材用掛け図が福井大学附属図書館で見つかり、製造元として記されていた株式会社島津製作所に寄贈されました。
今回見つかった掛け図は、「教授用常用対数表」(其一?二)、「三角関数真数表」(其一?二)、「教授用三角関数対数表」(其一)の5点で、同社に現存する昭和9年発行の『普通教育数学器械目録(No.239)』に掲載されている図版と一致していることが、同社創業記念資料館の川勝美早子館長によって確認されました。
2025年は同社創業150周年の節目にあたり、資料館にも現物は所蔵されていなかったことから、この掛け図の存在は非常に歓迎されました。
これを受けて、5月29日、福井大学前附属図書館長の末 信一朗名誉教授らが京都市の同社を訪問し、同社エグゼクティブアドバイザーの稲垣史則氏との間で寄贈に関する書類が取り交わされ、約90年の時を経て、掛け図が“里帰り”を果たすかたちとなりました。
末前館長は、「福井大学で長年所蔵されてきた掛け図が、製造元で新たな価値を見出されることをうれしく思う」と述べました。これに対し、稲垣氏は「昭和9年の当社カタログに掲載されているものを見て、改めて凄いものを頂いたのだと実感した」と感想を寄せました。
福井大学附属図書館では、今後も地域にゆかりのある資料の保存?活用に努め、大学図書館として社会と資料をつなぐ役割を果たしていくとしています

2025年5月29日 島津製作所 創業記念資料館にて

2025年5月29日 島津製作所 創業記念資料館にて

│ 2025年6月23日 │
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