本学国際地域マネジメント研究科は10月22日に、講演会「世界を“自分の頭で”読み解く力を養う」を文京キャンパスで開催し、学内外から約70人が参加しました。
同研究科の能化正樹特命教授が講演し、国際政治を医療的アプローチで考える方法を解説。国際関係の見方を「診断」に、問題解決の方法を「処方」に例え、さらに3つの国際関係理論(リアリズム?リベラリズム?コンストラクティビズム)を医療の診療科(外科?内科?精神科)に例えて説明しました。
続いて、ウクライナ戦争やトランプ現象、さらには中国との向き合い方などを、3つの理論による「診断」と「処方」の方法を実際に用いて分析。これらの理論を複合的に用いることが重要だと話しました。
能化特命教授は「私たちは『国際政治を診る側』であると同時に、『その治療に関わる側』でもある。診療チームの一員として、今日の視点を試してみてほしい」と締めくくりました。
国際社会の複雑な課題に対し、多角的な分析を行うための新たな視点を得る貴重な機会となりました。

