医療用テレメーターの双方向化に向けた公開実証試験が行われました。

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福井大学は、総務省北陸総合通信局と共同で、医療用テレメーターの高度化を目指し、「医療用テレメーターにおける生体信号伝送の双方向化等に関する調査検討委員会」を開催しています。現在医療用テレメータは、患者さんの心電図や脈波、心拍数などの生体情報をナースステーションに送信するための無線機器として利用されており、無線免許が不要な周波数領域を使用し、混信しないよう片方向のみの通信に限定されています。しかし、医療現場からは、歩けるようになった患者が病室外で倒れた際にどこにいるか探索したり、遠隔で血圧測定などを行えるようテレメーター通信の双方向化が求められています。

12月21日、今年度3回目となる調査検討委員会が開催され、その中で双方向化に向けた公開実証試験が行われました。実際の病棟で、双方向通信できる環境を整え、模擬患者が病室から外で倒れたという想定で実験が行われ、通常の捜索とテレメーターからアラーム音を発するようナースセンターから操作した際の捜索において処置にかかるまでの時間を計測したところ、2?3分ほどの時間短縮が可能となることが報告されました。患者の急変では、急変から処置まする時間の短縮が非常に重要になるということでした。

調査検討委員会では、これらの調査について今年度中にまとめたいとしています。

│ 2012年12月25日 │
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