福井大学ライフサイエンスイノベーションセンターは、生命医科学に興味を持つ高校生を対象に、科学技術人材の育成を目的として「Fukui Medical High School(FMHS)研究体験プログラム」を8月7日、8日に松岡キャンパスで開催しました。
福井県内在住の高校生32名が参加。7日はゲノム科学?微生物学の定清直教授による「感染症と微生物」、8日は分子生体情報学の山田雅己教授による「細胞生物学入門」の講義と実習を行いました。
講義に先立ち、同センターの飯野哲教授は「大学の学びに触れ、皆さんの進路決定の一助にしてほしい」と挨拶しました。
「感染症と微生物」では、病原微生物としてのウイルスや細菌、真菌について午前の講義で学び、午後からの実習では医学科生の指導の下、細菌分類の基礎となる「グラム染色」を行い、色素で染めた大腸菌、ブドウ球菌、納豆菌の三種類を光学顕微鏡で観察。用紙にスケッチしそれぞれの菌の色、形の違いなどを学びました。
「細胞生物学入門」では篮球比分,篮球比分188で知られるようになったPCRの原理について学び、午後からの実習ではPCR法により緑色蛍光タンパク質(GFP)を発現する遺伝子を増幅させ、DNA断片を確認しました。これに加えて、実際の細胞内でのGFP、核ミトコンドリアなどの動きを蛍光顕微鏡で観察しました。
参加者は医学科生から学生生活や受験の際に参考になった図書を聞くなど、終始和やかな雰囲気で行われました。
参加者からは「福井大学の医学部を目指しています。目標とする大学の学びを体験できてとても良かったです」「現役の医学科生と話ができて、進路の参考になりました」などの感想が聞かれ、医学の道に進む意欲を高めていました。
本学では今後も、次世代の医療従事者や医学研究者を育成すべく、研究体験のプログラムを開催していきます。
研究者情報はこちら
医学系部門 医学領域 形態機能医科学講座 解剖学 飯野 哲 教授
https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/8/0000745/profile.html
医学系部門 医学領域 病因病態医学講座 ゲノム科学?微生物学 定 清直 教授
https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/10/0000920/profile.html
医学系部門 医学領域 生命情報医科学講座 分子生体情報学 山田 雅己教授
https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/12/0001146/profile.html